哲学・学問

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哲学者重要人物物語・ソクラテス

  • 2019.04.18

近代思想、近代哲学について述べようとするとき、普通、ソクラテスの名前は出てこない。だが、キルケゴールの存在は、ソクラテス(とイエス・キリスト)なしには語りえない、というくらいだから触れておかねばなるまい。 日本では「私は自分が何も知らないことを知っている」といった無知の知という言葉で知られるソクラテスだが、彼の存在は古代アテナイ、いやギリシャ世界にどういう影響を及ぼしただろうか。ソクラテスが出る以 […]

ヴェーバーとフーコーの共通点とそこから考えるべきこと

  • 2014.08.08

ヴェーバーは、ある社会が脱呪術化などの合理化の過程が進行するにつれて、その社会における官僚制が発展している事実を指摘した。 ここでいう、官僚制とは、政治経済的な知識の専門人が権力を持ち、社会を管理、あるいは監視する制度のことを指す。そして、その管理や監視が個人の私的領域にまで拡張されるであろうことが予想されている。 フーコーは自身思想の源泉を明示することはほとんどない。もちろん、ヴェーバーに直接的 […]

ゾシマ長老の言葉一考~ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より

  • 2013.12.30

 さて、ゾシマ長老が修道僧に対して一般の世の中の人々について語るシーンがあります。そこから抜粋。(『カラマーゾフの兄弟(中)』新潮文庫 原卓也訳より)  〈彼ら(一般の世の人々)には科学があるが、科学の中にあるのは人間の五感に隷属するものだけなのだ。人間の存在の高尚な反面である精神の世界はまったく斥けられ、一種の勝利感や憎しみさえこめて追い払われているではないか。世界は自由を宣言し、最近は特にそれ […]

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