原発事故1
- 2011.03.26
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私が不安を煽ってるとか思うのならば思ってもらって結構です。私は可能性の一つを描写しているだけに過ぎません。結果的にここで書いたことがすべて間違っているのであれば、それが一番幸せなのは確かですから。
日本政府は「国民の安全を第一にして行動する」という趣旨の発言を確かにしました。
現在、原発は冷却材喪失事故という世界的に見ても経験したことがない未曾有の危機の中、放射性物質が外に漏洩して汚染も着々と進みつつあります。原子炉格納容器、主蒸気系配管のどれかがあるいはすべてが破損してその部分から放射性物質が出ているのはほぼ確実です。マスコミや政府発表、保安院会見、東電会見といったものは、国民のパニックを避けるために、その危険性がありつつも最小のところに留まっているかのように公表します。
国民のパニックとは何でしょうか。様々な種類があります。まず、関東圏・あるいは首都圏から人がいなくなることです。そうすれば当然、日本経済は今のように回らなくなります。そのことは、リーマンショックなどよりはるかに大きな悪影響を世界経済に与えるでしょう。ただ、今のところは「直ちに」健康被害がないのも確かで、このようなことはすぐには起こらないと思いたいところです。だから政府はそれだけはなんとか避けたいのはわかります。だからといって、将来的な健康への影響が本当にない、と断言できるところにいさせるのは正しいことだと言うつもりは毛頭ないのですが。
ところで、本当は半径30km以上より広い地域に避難命令を出すべきことがわかっていたとしても、政府は絶対にそんなことはしません。もしすれば、40km圏内なら東北道が、50km圏内なら東北自動車道が通行できなくなって、関東から東北への、つまり被災地への支援物資のルートが途絶えてしまいます。もちろん住民もまた別の場所へ避難しなければいけません。それが政府の恐れるパニックその二です。被災地の人々への援助は極端に減ること請負です。これだけは避けねばならない、よってこれ以上避難範囲を広げることが出来ない。
国民の安全を第一にするといいつつも、諸事情によりそれを第二においているのが現在の政府の対応のように感じます。非常時だから、事態が落ち着くまである程度放射性物質にさらされるのは仕方ない、という考え方ももちろんあると思います。私はそれを否定するつもりはありません。しかし、最悪の可能性が起こる前に、中京や関西に避難所を設けて、逃げたい人は逃げられる体性にすることくらい出来るのではないか、と私は思っています。政府は最悪のシナリオが起きないにしろ、今以上の放射性物質の漏出のリスクが極めて高いことを公表し、逃げたい人が逃げられる環境を作る必要があるのではないでしょうか(特に小さな子供を持つ人や妊婦さんなど)。そして、何もなければ家に帰る、それだけの話なのです(もちろんそれだけの話といってもいかに大変かはわかってます)。現状だけで見ると、これは過剰セキュリティではあるでしょう。しかし、事態がどう変化するかわからない現状を鑑みると、被曝のリスクからの疎開というのも検討すべき課題と言えませんかね。
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