東芝Dynabook SS RX2 SG120E/2WにWindows8を入れてみる

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これまで(といってもだいぶ前ですが)、12インチノートPCは富士通のFMV(CoreSoloのWinXP)を使っていたんですが、電源回りがおかしくなったようで、ちょっと衝撃を与えたりするとすぐ電源が切れるという致命的な故障状態になってしまいました。廉価で使えるPCが欲しいなあと…いうところから、続きです。


そこで 1万円前後の12.1インチノートPCをネットで探したところ、謎RXとも呼ばれる東芝のDynabook SS RX2 SG120E/2WがOS付で安く出ているのを発見、購入しました。このノートPCは、バッテリを付けた状態でも本体重量が1kgと発売当時(4年ほど前)としてはかなりの軽量化モデルでして、価格もそれなりにしたものです。プレインストールOSは評判の悪いVistaでして、Win8Proへのアップグレード費用(3,300円)も合わせてだいたい1万5千円程度でした。

基本スペックは以下の通り。
CPU: Core2Duo SU9300(Penryn:1.2Ghz)
HDD:160GB
Memory:2GB(オンボードで1GB、増設メモリが1GB。前のFMVについていた2GBのメモリを付け替えて、3GBに増設)
GPU:Intel GMA 4500M(Vistaの場合はシステムメモリと共有で256MB。8にアップグレード後はなぜか、システムメモリと共有で1.3GB前後)
OS:Windows Vista Business(Windows8Proにアップグレード)
画面の解像度:1200×800
本体重量:1kg前後

Win8は7からだけでなく、WinXPやWinVistaからのアップグレードもできますが、後者2つのOSでは実質クリーンインストールになります。ユーザ設定だけを引き継ぐようにもできますけど、失敗してロールバックすることもあるのであまりお勧めしません。Windows8 Upgrade Assistantで「何も引き継がない」にして今回はアップグレードしてみました。ほかのPCのアップグレード時に作成したインストールDVDを用いてもよかったんですが、このPCはDVDドライブが非搭載でしたので、HDDインストールを選択。その場合、32bitOSになってしまうんですが、RX2のメモリ上限は3GBなので、問題ないだろうと判断しました。

さて、Win8へのアップグレード自体は簡単に行ったんですが、デバイスマネージャをみてみると、?や!マークになっているものが少しありました。これらは対応のドライバがインストールされていないときや問題があるときに表示されるものなのは、周知の事実だと思いますが、さてさてどうしたものやら。そういうときに役立つのが「HwiNFO」というフリーソフトでして、BIOS情報など、ハードウェア情報を細かく表示してくれます。

?になっていた「不明なデバイス」ですが、これは「東芝HDDプロテクション for Win8」を入れると解決できます。このソフトは、HDDを落下時の衝撃から守るべく作られた東芝のDynabook特製の機能だそうですが、そんなものは当然Windowsの標準のドライバにはなっていません。

PCMCIAカードドライバは、標準のものになっていましたが、Win7用の「Ricoh RL5C476 CardBus Controller」というドライバをインストールすることで解決。もっともPCMCIAカードなど最近は使わないので動作確認はしていませんが、おそらく大丈夫でしょう。これは、東芝のWindows7対応サイトからダウンロードできたので苦労しませんでした。

問題は、一見正常に動作しているように見えるSDカードリーダ(デバイス名は標準のSDA標準準拠SDカードホストコントローラ)。しかし、本当はSDHCも読み書きできるはずなのに、なぜか読み取りすらしないという始末。東芝のサイトを見るも、SDカードのソフトはありそれをインストールするも、ドライバはありません。仕方ないので、HwiNFOで確認すると、「Ricoh RL5C822 SD Bus Host Controller」というのが、SDカードリーダの正体だとわかります。Ricohのサイトからダウンロードできるだろうと高をくくっていたら、ここでも、問題発生。Ricohのサイトからダウンロードできないらしく、泣く泣く諦める……はずはありません。ASUSサイトにあったVista用のドライバを無理矢理ダウンロードし、適用。すると、無事SDHCカードも読み込みできるようになりました(※のちに東芝のSDカードユーティリティをアンインストールすると、SDカードの読み込みができなくなったので、こちらも必要だと思われます)。

ほかには、インテルのグラフィックドライバやオーディオドライバなどが古かったようだったので、最新のドライバをインテルのサイトからダウンロードし、インストール。これでなんとか「?」や「!」は完全に消え、使えるようになりました。

最後に、Windows8へのアップグレードの感想など。Windows8をASUSやhp、TOSHIBAと3つのメーカでアップグレードインストールしてみましたが、古いhpのノートPCの場合、大多数が標準ドライバで動いて、動かないドライバもアクションセンターで通知されるなど、ほとんど困らなかったのに対して、ASUSやTOSHIBAの場合、いろいろ厄介なことがあったので、汎用部品で作られているhpなどはアップグレードに関してだけ言えば、楽だと思います。あ、あとDOLはどのノートPCでも設定を合わせれば、動くので、Win8でも問題ありません。