言語と貨幣の類似点
- 2013.06.25
丸山圭三郎著『文化=記号のブラックホール』Ⅱ言語と貨幣のフェティシズムより 貨幣は二つの点で言語に非常に良く似た側面を持っている。 ①材質とは無縁の、ある価値を持っている 貨幣は額面表示が材質の重さや価値に比例しているわけではない。預金通貨の形になれば、ほとんど物質性がなくなってしまうが、その経済的な交換価値はかえって大きい。 貨幣とは「あるモノを指し示すモノ」と考えられる。 言語も「何か […]
丸山圭三郎著『文化=記号のブラックホール』Ⅱ言語と貨幣のフェティシズムより 貨幣は二つの点で言語に非常に良く似た側面を持っている。 ①材質とは無縁の、ある価値を持っている 貨幣は額面表示が材質の重さや価値に比例しているわけではない。預金通貨の形になれば、ほとんど物質性がなくなってしまうが、その経済的な交換価値はかえって大きい。 貨幣とは「あるモノを指し示すモノ」と考えられる。 言語も「何か […]
19世紀にルネサンスが発見されたのは、19世紀の精神史と直接関係がある、とトレルチは指摘します。つまり《近代的生それ自身は、合理主義、機会主義、そして個人主義的懐疑主義、の手中に帰した》ので、失われた生を取り戻すためにルネサンスが着目されたというわけなのです。 前の日記でも述べたとおり、ルネサンスという運動は、芸術的貴族主義(既存権力との迎合関係にあるという意味)なのでした。庶民に普及したわけ […]
「ルネサンス」と「宗教改革」、これらはほぼ同時に現れ、双方とも国家から個人の自由を獲得する個人主義を推し進め、近代精神への道を用意したものである、と考えられている。ルネサンスと宗教改革は、いわば世俗的ルネサンスと宗教的ルネサンスというわけである。 こういった考え方に「待った!」をかけるのが、トレルチです。そういういった考え方は妥当に見えるが、実際の中身を見たらかなり違うといわざるを得ないという […]