3/29 CNIC公開研『福島原発で今なにが起きているのか』1/4文字起こし http://ustre.am/:VedF #CNIC

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無許可ですが、動画の文字起こしさせてもらいました。2以降は明日以降あげるつもりです。

動画→ http://ustre.am/:VedF

澤井)今日お話するのは、福島第一原発の事故についてです。
上澤)皆さんこんばんは、原子力資料情報室の上澤です。
まず3月11日14:46に東北太平洋沖地震が発生しまして、大きな津波とともに原子力発電所等を襲いました。これは原子力発電所の当時の様子などをまとめて示したものでございますけれど、福島第一原発については後で触れることにして、他の原発のことを見ておきます。女川原子力発電所というのが近いところにありました。1号2号3号とそれぞれが運転しておりましたけれども、原子炉の緊急自動停止をしております。その後は、原子炉の冷却が上手くいって冷温停止にもっていってます。東海第二原発はタービン停止に伴って原子炉が停止し、外部電源の復旧等が上手くいき、冷温停止というふうにおさまっています。その他、東通原子力発電所という東北電力が動かしているものがありますが、それは当時は定期検査中でした。六ヶ所再処理工場という場所では、非常用ディーゼルによる発電を行うことになりました。外部からの電源が絶たれたので非常用ディーゼルを立ち上げて、その後何日か経った後にようやく通常の電源に復帰したという風になっています。そして福島第二原発のほうでも、大きなトラブルが起きまして原子炉が自動停止した後、圧力抑制室というところの機能が喪失してしまって、冷却がうまくいかない状態に一時的に陥りました。その後、幸い電気のほうの復旧がされたので、今は比較的安定な状態にもっていくことが出来たという風になっています。
福島第一原発のほうは状況が非常に深刻で、地震がおきた後に大きな波を受けまして、沿岸にあった施設がかなり破壊されることになりました。重油のタンクや取水のポンプなどがかなりダメージを受けました。
1号2号3号4号とも地震を受けてとまったんですけど、外部電源の喪失という、外からの電気を失ってしまっています。その後に非常用ディーゼルを一旦立ち上げはしたんですけども、それがその後の津波で機能を喪失してしまってその後冷却がうまくいかないとか、最終的には燃料がむき出しになって1号2号3号4号のそれぞれの原子炉と燃料のプールで水素爆発が起こっています。図は福島第一原発の西門でのモニタリング結果とイベントを並べてみたものです。1号の原子炉建屋の水素爆発、3号の原子炉建屋の大きな水素爆発、2号炉のサプレッションプールで水素爆発。4号の使用済み燃料プールの水素爆発と火災。これは西門で計ってる値であって、正確な放出量をあらわしてるものではありませんけども、当時の映像などをみますと、かなり海のほうに放射能が流れていったように見えましたので、そういうものの一部をここで捉えているんだろうということになるんだろうと思います。2号3号では格納容器の損傷を避けるために格納容器のベントというのを行っていました。こういうことの結果、各地で放射線の空間線量率の高いところが観測されています。第一原発の北東側のところに比較的高いところと、いわきに向かう(南南西の)あたりとに高い値が観測されていました。これは文科省などが中心になって開発していたSPPEDIという、原子力災害の予測をするためのシステムです。SPPEDIというものの予測は、3月24日になってようやく公開されました。本来なら、SPEEDIというものの目的からすると、「原子力発電所などで事故が発生した場合に、収集したデータおよび通報された放出源情報を基に、風速場、放射性物質の大気中濃度および被ばく線量などの予測計算を行います。これらの結果はネットワークを介して文部科学省、経済産業省、原子力安全委員会、関係都道府県およびオフサイトセンターに迅速に提供され、防災対策を講じるための重要な情報として活用されます」となっているんですけど、実際には24日になってようやく結果が出てきた。ドイツの気象庁などはある放出量があったときにどういう風に汚染が広がるかなどをやっているんですけれど、日本ではこういう風なものはなかなか出てこない、そういう状況です。
 原子炉の中には色んな放射性物質が入ってます。これまで検出されたもので報道されたのは、例えばヨウ素131、これは半減期が8日で甲状腺など体内にたまりやすい物質ですけれども、そのほかにはセシウム137、なども検出されていることが報じられています。昨日の夜、プルトニウムが一部検出されたという報道もなされていまして、揮発性の高いもの、ガス状のものだけではなくて、燃料が大きく破損しなければ出てこないものまで出てきている、このことがすごい重大で、プルトニウムの検出量自体は今のところ微量ですけれども、意味というのは、大きな破損をしているということを意味しているのだろうと考えています。これがそのプルトニウムの値ですけれども、五箇所で採取したうち、二箇所で検出されているということです。検出された場所というのは、サイト内のいくつかの場所ですけれども、少し離れた場所で検出されているような、そういう大きな燃料破損が起きているということを示しているんだと思います。どういう風にして燃料の破損が起こったかとか、このもっている意味についてはこれから後藤さんのほうから今話してもらおうと思います。私のほうからは以上です。どうもありがとうございました。