2013年6月

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書評『フーコー入門』(中山元)

  • 2013.06.25

フーコー入門 (ちくま新書)(1996/06)中山 元 商品詳細を見る  本書はフーコーの考えを、フーコーの生き方とともになぞるものである。フーコーは前期と後期で考えが変わった、などと批判されることがあるが、フーコーの考え全体に一貫したものが読み取れる、と著者はいう。  《「わたしが試みているのは、診断すること、現在の診断を実行することです。それは現在のとはどのようなものであるか、現在われわれが語 […]

本に印刷された活字と、インターネットで見る文字との相互の利点と欠点についての考察。

  • 2013.06.25

だいぶ昔の考察でお恥ずかしいのだが、ちょっと載せてみた。 本に印刷された活字と、インターネットで見る文字との相互の利点と欠点についての考察。  若者の活字離れが嘆かれて、幾年経つだろうか。活字離れとは何か、そこにインターネットはどう関わってくるのか、少し考察してみたい。  そもそも、私も数年前まではほとんど活字の本といったものに触れることはなかった。せいぜい、三国志を読んだり、戦争シミュレーション […]

言語と貨幣の類似点

  • 2013.06.25

丸山圭三郎著『文化=記号のブラックホール』Ⅱ言語と貨幣のフェティシズムより  貨幣は二つの点で言語に非常に良く似た側面を持っている。 ①材質とは無縁の、ある価値を持っている  貨幣は額面表示が材質の重さや価値に比例しているわけではない。預金通貨の形になれば、ほとんど物質性がなくなってしまうが、その経済的な交換価値はかえって大きい。  貨幣とは「あるモノを指し示すモノ」と考えられる。  言語も「何か […]

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